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2007年2月 アーカイブ

2007年2月 1日(木)

朝が楽だ

3年生の学年末試験が終わり、3年生の授業が昨日からなくなった。
朝のショートホームルームもなくなった。3年生の教室は職員室から一番遠いところにあるので、随分楽になった。
3年生の授業が続くときは職員室に戻らなかった。戻ると、ほとんど休憩できないまま次の授業のために3年生の教室に行かなければならなかったので。水曜日は1時間目が職員室の隣の教室での授業のため、ショートホームルームが長引くと必死で戻ってきたものだった。
朝、これまでよりもゆっくりできるというのがいい。

2007年2月 2日(金)

ハリポタ7

ハリーポッター7巻が7月に出るという案内がAmazonから届いたので、早速予約した。
はてさてどんな結末になるやら。

2007年2月 4日(日)

北摂演劇フェスティバル

今日は北摂演劇フェスティバルに来た。第6回だが、これまでは工芸展などと日程が重なるなどしたために機会がなかった。
小ホールは小さな公演に最適。地区大会も費用など条件があえば最適だろう。

まずは大教大池田の「広くてすてきな宇宙じゃないか」。キャラメルボックスのよく知られた作品。サスは会場の都合だと思うが、上の方からしか当たらないので、顔が暗い。プロジェクターを使っていたが、予めの検討が不足で、地明かりがついている中で使ってみたり、役者が前に立ったりしていた。

続いては枚方なぎさの「I Believe ○▲□」。ちょっとしたメルヘン。オープニングで転がしを客席に向けていたが、私には目つぶしになっていた。
ここで昼食休憩。

午後は箕面東の「イキルユメ」から。何とも不思議な世界。しかも二つの世界が交錯する。

続いては金光藤蔭の「ハト」。始めはハトに絡めた話が続いた。終わりは突然何やら深刻な雰囲気に。

最後は追手門学院の「I LOVE YOUからはじめよう」。昨年のコンクールと同じ作品らしい。いつもの追手門学院らしい作品。

コンクールと同じ作品が多かった。B地区が2校なので、府大会の分を含めれば3作品を観たことになる。小屋が違うので、単純な比較はできないが、審査が大変だったのは想像に難くない。

2007年2月 5日(月)

前期選抜出願間近

16日と19日が前期選抜の出願。中学校から願書の書き方についての問い合わせが多いようだ。
私のいる職員室に教頭席があり、電話の声が漏れ聞こえてくる。どうも同じ問い合わせが多いようだ。第2志望について。書けるのか、どの科が書けるのか。わざわざ聞かなくても同じような内容が繰り返されるうちにわかってきてしまった。
中学校にも大阪府教育委員会のつくった要項があるはずで、そこに書かれているのだが、今の入試はかなり複雑になっている。私も自分の関わる入試についてしか知らない。しかし、中学校の先生はそんなことは言っていられない。生徒が受けたいという学校がどのカテゴリーに入るのかは正確に把握しないと指導もできないので、問い合わせの電話をかけるということになるのだろう。

この内容は書いても構わないはずなので、これをお読みの方で身近に工芸高校を受検しようという人がいたら、教えてあげてください。今の制度ではどの科も第2志望に書けます。ただ、実際問題として、第2志望が使われるのは、その科の受検者が定員を割っていて、第1志望に合格できなかった人の場合だけ。つまり、第2志望に書いた科の受検者が定員以上だったら、書かなかったのと同じ。

2007年2月 6日(火)

現在完了、近過去などなど

英語などヨーロッパを中心に使われている言語の多くは親戚関係にあり、インド・ヨーロッパ語族と呼ばれる。その英語などには現在完了など過去形以外の形式で表現される過去表現をもっているものが多い。しかし、これは比較的新しいので、言語により使い方が異なる。
同じゲルマン系の英語とドイツ語に似たような表現がある。I have seen it. Ich habe es gesehen.語順に違いはあるが、構造は同じ。I = ich, have = habe, seen = gesehen, it = es 常にこの置き換えが可能なわけではない。ドイツ語では動詞は英語のbe動詞のように単数では人称ごとに形が変わる。habe はichに対する形。ドイツ語では通常の過去形同様の使い方がされる。しかし、英語では現在との関わりの中で使われる。
完全に分かれてから独自に発生した使い方だから。
ラテン系の場合は過去形同様に過去のことを表しながら、ニュアンスの違いが生まれている。イタリア語ではL'ho visto. Lo vedevo.前者が現在完了のような形。L' は後者でのLo と同じもの。ho がI have に当たる。visto がseenに当たり、vedevo がI saw に当たる。前者は単純に「見た」と言っているのに対し、後者は「見ていた」が近い。
同じような形式でありながら言語により使い方が異なるというのが、私のようにいくつもの言語を学ぼうという者にとって悩ましい点であり、面白いところでもある。

2007年2月 9日(金)

工芸展準備

明日・明後日の工芸展のため準備をした。
何しろ普段は実習室になっているところを展示会場に仕立てたうえで作品の展示を行うわけだから時間がかかる。この1年間の実習の総決算ともいうべき行事。
天気がちょっと心配だが、どうだろう。基本的にどなたでもご来場いただけます。ただ、最近はトラブルも発生しているのも事実。「立入禁止」などの表示を無視なさいませんように。

2007年2月10日(土)

工芸展始まる

工芸展が始まりました。
警備に当たっていたが、暖冬で余り寒くなかった。
明日は3時まで。入場は2時半まで。

2007年2月11日(日)

工芸展終了

今年の工芸展も終了した。
警備と受付の当番とビジュアルデザイン科のプレゼンテーションの合間を縫って、回った。時間が十分に取れなかったので、かなり駆け足で回った。

2007年2月12日(月)

異常気象

今日外出すると暑いくらいだった。2月だというのに。
雪祭りの雪が融けたり、スケートリンクの氷維持装置が故障したり、初雪がいまだになかったりと異常だらけ。やはりそれぞれの季節に合った気候になってもらわないと。
先日の市の芸術祭で、2月に末には雪は降らないという台詞があって、私の季節感とのずれを感じたが、今の状況を見ていると、今や正しいと言わざるを得ないようだ。私の感覚では、3月にも寒の戻りがあって、雪が舞うこともあるのだが。大阪では既に積もらなくなって久しいようにも思うが。

2007年2月13日(火)

工芸展代休

今日は工芸展の代休。
平日なので、普段は余りできないことをいろいろとした。
銀行の窓口に行ってみたり。大抵はATMやネットバンキングでできるのだが、窓口でないとできないこともある。

2007年2月14日(水)

春一番

今日、春一番が吹いたそうだ。
しかし、冬の入り口でうろうろしていたら、いつの間にか出口と言われたような気分。

今日も代休。どうもデジタル放送の受信がうまく行っていない。地上デジタルは一応受信できているけれど、ときどきフリーズする。デジタル放送は圧縮と解凍をしているんだそうで、受像機側は解凍をしている。だから、解凍中にトラブルが発生していると思われる。いろいろいじってるがうまく行かない。
2011年までに解決しないとテレビを見ることができない。余り見なくなっているから、それでもいい気もするが。

2007年2月15日(木)

TeX

理系進学者を対象とした補習を終えた。必修で設定されている科目が少ないので、理系進学者は進学してからが大変。
今回頼まれて補習を始めたが、必修では教えていない項目が余りにも多いのにあらためて驚いた。
敢えて高校の範囲に限らないためにテキストを自作した。TeX というソフトを使ってつくった。今日は最後なので、ある程度は自習にも使えるようにと加筆し、目次、索引もつけたらA4版で約60ページになった。目次は章や節をつくればTeX が勝手につくってくれる。索引がちょっと面倒だった。索引に入れる項目を一つ一つ指定しなければならない。指定さえすれば、索引に仕立てるのはTeX がやってくれる。最後に目次に索引を加えた。
これまでは試験問題など目次などは必要のないものばかりつくっていたが、初めて目次や索引をつくって、TeX の威力をあらためて知った。

2007年2月16日(金)

多忙な一日

今日から前期選抜の願書受付。
その当番を2時間し、配布予定だったプリントにミスを発見して急いで修正したうえで印刷配布。授業を2時間した後、連盟常任委員会のために飛び出した。
何とも慌しい一日だった。

2007年2月17日(土)

前期選抜

前期選抜の出願受付が昨日と19日(月)の2日間行われている。昨日の分が今朝の朝刊に載っていた。私は連盟の常任委員会に出たため、朝刊を見て初めて知った。もっとも、早くに知っていても、守秘義務を課せられているので、書けない。このように公表されてしまえば、周知の事実になるので、書けるようになるのだが。19日は出張もない予定なので、最終の数を知る可能性はあるが、書けないので悪しからず。

工芸高校はよほど居心地がいいのか兄弟姉妹が受検することが多い。だから、極力そういう情報は耳にしないようにしているし、受検番号も記憶にとどめないように努めている。知らないことは漏らしようがないので。

2007年2月19日(月)

捏造

番組捏造事件については当該のテレビ局の態度が不可解だ。
使用した資料が間違っていると証明されないから捏造でないなどと言っていたとの報道もあった。
これを聞いたときに私は答えが合っているから正答だと主張する生徒を連想した。私は基本的に途中経過を書かせる。答えが正しくとも導き方に誤りがあれば正答としない。
資料が導き出している結論が正しくとも証明するデータが捏造なら捏造である。

この点で困るのが作図問題だ。入試の数学で私が赴任して以降定規とコンパスは携行品に挙げられていたが、長らく作図の問題が出題されたことはなかった。それが出題されるようになって以降、我々採点者が作図するのと同じ作図方法なら何ら問題はないが、異なる方法で作図されると、作図の手順を書かせないので、残されている線から作図の手順を推測しなければならない。まるで違うものが出来上がっていればこれまた問題ないが、どうも問題の要求したものらしきものが出来上がっているときに、どうにも作図の手順が解明できないときが困る。つまり捏造かどうかの判定を要求されるのである。

2007年2月20日(火)

前期選抜出願締め切り

昨日出願が締め切られた。予め述べていたように、公表前に書くわけに行かなかった。
今年は大阪では普通科の学区が再編されて最初の入試。そのために受検生の動向が読めないという要素があった。
出願直前の希望調査では工芸高校は2科で希望者が定員を下回っていた。私が工芸高校に着任して以降では定員を割ったのはそれほど多くないので、余り参考にはならないが、2科で定員を割っていた場合、多く定員を割ったほうは避けられる傾向があった。恐らくそちらに集中するだろうと思う人が多いためだろうと思われる。結果として、定員を割っている人数が少ない科の方の倍率がかなり上がるという傾向があった。今年は過去の傾向は全く参考にならない結果となった。

入試制度がたびたび変えられて高校側も中学校側も、そして受検する中学生も迷惑している。

2007年2月21日(水)

何かおかしい

体罰に関する通達が配布された。報道にもあった「体罰の緩和」が内容。
教育再生会議や少子化、医療問題などなど。対策を講じているポーズはとるが、何かおかしくはありませんか?何ら根本的な部分を解決しようとしていない。

教育再生会議は百ますやヤンキー先生など目玉は揃えたけれど、ゆとり教育がよくないから授業を増やす?土台をぶち壊してしまったから、土台から創りなおすくらいのことをしなければならないと思うのだが。

未履修の問題は実は根が深いということは既に述べた。もぐらたたきに終わってはいないだろうか。根をすべて絶つ対策を講じなければ。

2007年2月24日(土)

前期選抜終了

前期選抜が終わった。まだ試験が終わっただけでこれから合否の判定のための作業なのだが。
以前と比べると、勤務時間がうるさくなったので、早く帰った。もっとも、そのためにまだ採点の作業が終わっていないのだが。以前なら入試の翌日も生徒の登校を禁止して作業に専念した。しかし、今はダメだと言う。だから学年末試験を重ねて早く帰らせる。そのために学年末試験の採点も抱えることになる。入試の方を優先させるので、在校生の成績を出すのが遅れることになる。
昨日は早く帰れたものの、やはり疲れたのだろう。書く気力もなく眠ってしまった。

既に新聞に載っているので、問題を見た人もいることと思うが、学年末試験の範囲だった余弦定理を使う問題としても使える問題があった。OA=OP=6, AP=4 の三角形があり、P からOA に垂線PH を下ろす。OH の長さを求めよという問題。私がすぐに思いついたのは余弦定理を用いる方法だが、中学生は知らない。2つの直角三角形にピタゴラスの定理(三平方の定理)を利用すればよい。こういう問題を苦手とする受検生が多かったが、解けていた受検生もいた。こういう力のあるなしがはっきりする問題がいくつかあったので、それらをすべて解けたかどうかで10数点違ってくる。これは大きい。

2007年2月25日(日)

映画「どろろ」

映画「どろろ」を観た。手塚作品はかなり読んでいるつもりだが、「どろろ」はタイトルに記憶はあるものの内容は全く記憶にない。読んでいないのかも知れない。

脇は名優で固めているものの主役の二人は役者としては新人。男の方はフランケンシュタインみたいなものなので、あんなものかも知れないとは思った。ただ、あれで化け物によく勝てたな、とも思った。女の方は男を装っているという事情はあるものの、不自然さを時々感じた。

新聞の評では原作では日本の戦国時代が舞台だが、時代や場所を特定したくないというのが監督の意向だったようだが、衣装などは完全に日本を連想させるもの。部分的に日本的でないものが登場していたという感じだった。
終わってみると2時間を超えていた。観ていて飽きることはなかった。

2007年2月27日(火)

入試作業

昨日は採点の続きをした。採点そのものは既に終わっていて、点検を行ったというのが正確なところだが。受検生の総数は昨年より減っているのに時間はかかっている。
最近はなかった作図が再び出題されたということも大きいかも知れない。標準的な作図や全く違う図を描いているならば簡単なのだが、それらしきものが全く予想しない手順で描かれていると検証が必要になる。今回は垂直二等分線という単純な作図なのだが、思いもしない答案がある。申し出ると定規やコンパスを貸せるように準備はされているのだが、明らかなフリーハンドは減点している。携行品に書かれているので、忘れたならば申し出るのが当然だから。また、線は消すなと書かれているので、消されたものは描かれていないものとして扱った。
今日の作業で2日の発表に間に合うめどが立った。
以前に比べて入試から発表までの日数が数年前から長くなっているが、採点ミスなどが発見されてから点検をしっかり行うようにマニュアルがつくられているため。2種類のソフトを使って別々のグループが別々のコンピュータを使って処理し、その出力データと元データの照合が今日の主な作業。
在校生は学年末試験で、下校させてからしか作業ができないので、1日にできる量が限られる。

2007年2月28日(水)

伴奏

ある程度予想された判決だが、音楽の先生に君が代の伴奏を命じたのは合憲であるという判決が出た。
詳しい内容を知らないが、音楽の先生が伴奏をするのは業務に含まれているのだろうか。美術の先生で画商が1号いくらで買い取るという話のある先生を知っている。その先生に美術の先生だからと学校に飾る絵を描くよう命ずるのとどこが違うのか分からない。前任校では卒業証書は書道の先生が書いていた。しかし、業務ではないからと、(桁違いに安いが)謝礼が支払われていた。本校には書道の先生がいないので、卒業証書は外注して書いてもらっている。できる先生がいるからと業務命令を出すのは、余りにも安直に過ぎると思うのだが。

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