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鼻濁音

以前日本語の音韻について書いたが、鼻濁音に触れなかった。

ガ行の音には2種類ある。カ行の有声音である音(以下g)と、今回の鼻濁音以下ng)と呼ばれる音。
鼻濁音を使う地方と使わない地方がある。私は使わない地方で育ったので、どこで使うのかがよくわからない。
使い分ける人にとっては使うべきところでgの音を使うと汚く感ずるらしい。私はいろいろな言語に興味をもっているので、両方の音を使う言語もあり、何とか発音はできる。

逆に使い分ける人にとっては外国語の学習には障害となる。gの音を使うべきところでngを使ってしまい、通じなくなる。

私はngの音ではなく、gの音を使うところを覚えたほうが覚えやすいのではないかと思っている。
まず、語頭。数字の5。合成語で元の語が意識されている場合の後ろの語の頭。

前回書いたように、元々清音、濁音の区別は存在しなかったようなので、鼻濁音の発生など相当後だろうと思う。
京都にないようなので、これが標準の音とされたのは、明治以降に東京のことばをベースに「標準語」がつくられたからだろう。

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2006年2月26日 18:33に投稿されたエントリーのページです。

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