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漢字の音読み

母語を知ることは外国語の学習にも役立つ。

日本語の音節は基本的に子音1つ+母音1つ。拗音は半母音yが加わるのが原則的な構造。ただ、シャ行とチャ行は事情が異なる。発生した頃はこの原則どおりだったのではないかと想像はされるが、誰も聞いたことがないので確かめようがない。そして、例外的な存在が詰音と促音。単独では存在し得ないし、環境によって変化したり。こういった音は平仮名の誕生した頃にはなかったのではないかと思われる。

漢字の音読みは中国語の音を輸入したもの。中国語では子音で終わる音節もある。子音単独の音節を持たない日本語に写す段階で何がしかの母音を付け加えている。既に述べたようにngで終わるものは「う」で写されているものが多い。「生」など「せい」というように「い」で写されているものもあるが、「しょう」という音もある。これは旧仮名遣いでは「せう」。漢音、唐音、呉音といった具合に異なる音読みが存在するが、これは時代と場所が異なる。
朝鮮(韓国)語も同じように漢字を輸入したので、音読みがある。これらをつきあわせるとある程度規則的だ。
例えば「男」は朝鮮(韓国)語ではnam(남←ここにはハングルがあるのだが、見えない人もいるかもしれない)と読む。日本語では「だん」が代表的な読みだが、「なん」という読みもある。だから元の中国語ではnamだったのではないかと想像される。

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コメント (1)

金 洪女:

はじめまして、金です。
中国からの留学生です。
現在日本の漢字の音読みに対して研究している研究生です。詳しく言えば、日中韓国(朝鮮)語における日本語漢字の音読みについて研究しています。上で述べている音読みについては非常に興味がありますが、連絡いただけますでしょうか?
まだまだ初心者ですが、自分が知っている言語を生かして、さらに、研究していきたいです。よろしくお願いします。

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2006年3月14日 23:51に投稿されたエントリーのページです。

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