太陽系の惑星の数は8個ということになった。
報道を見ていると感情的な反応に驚く。冥王星がなくなったわけではない。惑星でなくなっただけ。
冥王星が小さすぎて惑星とするのに反対意見があったのは知っていたが、軌道の周辺に小さな天体がたくさんあるというのは知らなかった。
当初の提案では惑星の数が50を越えてしまうという意見もあったらしい。
冥王星が太陽系の果てという漫画家の声があるが、太陽系には惑星しかないわけではない。彗星もある。ハレー彗星などはかなり遠くまで行っているし、ひょっとしたら未発見の彗星の中にとんでもない大旅行をしているのがあるかも知れない。
2つの天体があるときにどういう動きをするかは2体問題という。一方がもう一方よりもはるかに小さいときは話が簡単で、小さいほうは2次曲線と呼ばれる軌道を描く。2次曲線は楕円、放物線、双曲線に分類される。このうち小さいほうが大きいほうの周りを回るのは楕円軌道だけ。放物線や双曲線軌道は離れたら戻ってくることはない。だから、放物線や双曲線軌道を描く天体はただの通りすがり。
惑星が定義されたのに伴って、他の天体についても整理してもらいたいものだ。