外来語を表記するのは難しい。
音韻体系の異なるのが通常なので、どうしても無理が生ずる。
ある人がオシム監督を例にOsimなので、オスィムと表記すべきだと主張しているのを見た。しかし、「スィ」というのは日本語の音韻体系の中にはない。そのような発音がある程度定着してきたので、それを表記する方法として発明されたもの。その人も「m」の表記には言及していない。「ム」では「mu」になってしまう。さすがにまだ発明されていない表記を新たに提案することまでは考えなかったようだ。
基本的には日本語の音韻体系の中に押し込むことになるが、発音と表記が変わってきたものがある。例えば、ビルヂングは今では通常ビルディングと表記し、発音する。似た例にアイスクリン→アイスクリーム。
意味が変わってしまった例にラムネ→レモネードがある。
表記だけが先行している例がヴァイオリン。実際にはバイオリンと発音されているはずで、まだ定着しているとは言いがたい。
また、先のラムネ、レモネードの例は、実は耳で聞いた音を基にするか、綴りを基にするかの違いでもある。