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教育「改革」

教育法案が衆議院を通過した。
現場を知らない者による机上の空論の典型といえる代物。
例えば、教員の免許更新制。更新のたびに講習を受けさせるそうだ。ところが、講習を行う大学側がそんな体制が取れないと懸念を表明している。夏休みなどに講習を受けさせることによって授業に支障をきたさせないらしいが、夏休みが暇だと思っているところからして現場を知らないことを露呈している。個人差があるのだが、忙しい先生は授業のあるときよりも忙しい。私も年により状況が異なるのだが、土曜日が隔週で休みになった頃など、授業のある土曜日の分の休みを夏休みなどにまとめ取りするのに、どうしても埋まらず、書類上だけ休みにしたことがある。
大阪府立の学校ではタイムカードのようなものを導入しているが、出勤のときだけ。退勤のときも使わせると、超勤(超勤はさせないことになっているので、超勤手当てはない)の実態が明らかになるからとしか思えない。しかも、システムが馬鹿げていて、交通機関の延着によって遅れてしまった場合の手続きが、自分ではできず、教頭の手を煩わすことになっている。出張の場合は自分で入力するのだが、キーをミスタッチしても訂正ができず、教頭を煩わすことになっている。これなど、いったん入力して確認キーを押すことにすればいいのに、なぜミスタッチすら訂正できないシステムにしているのか理解できない。
そのため、導入当初は教頭は慣れない先生方のミスが多発して、本来の仕事が全くできない事態が発生したらしい。机上だけで作るものはこんな事態を招く。

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2007年5月19日 23:11に投稿されたエントリーのページです。

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