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マイコン小史

私がとにもかくにもコンピュータというものと関わったのは大学での大型コンピュータを使用した実習。直接操作はできない。FORTRANでプログラムしたカードをセンターに持っていって、翌日出力された紙を受け取る。大抵は何がしかのバグがあって、期待通りの結果が出ていないので、訂正して、またセンターへ。という繰り返し。何度も行きたくないから必死にミスを探したものだ。

マイコンと呼ばれるものを初めて見たのは大阪市の教育センターのコンピュータを使わせてもらいに行く必要があって、行ったとき。当時はキットになっているものが主流。つまり、部品で売っていて、自分で組み立てる。半田付けはしたことはあったが、ほぼ1ヶ月分の給料を無駄にするかも知れないリスクを回避できるほどの自信はなかった。
購入したのは数少なかった完成品。キットよりも1割くらい高かったが、上述のリスクを回避する保険と考えた。メモリを1KB増設するのに1万円近くかかったのを記憶している。1MBではない。当時はアドレス空間すべてで64KB。当時のコンピュータ雑誌には製作記事が多かった。今のように規格が統一されているわけではないので、自分のコンピュータにつなぐには知識がないとできない。あるとき、BASICのインタプリターをソノシートで付録につけた雑誌があった。レコードプレーヤーから信号を取り出すための装置の製作記事付きで。その信号の規格が書いてあるので、それを読み込むためのプログラムは自作しなければならなかった。参考となるプログラムは載っていたように思うが、自分のコンピュータに合うように変更しなければならなかった。
今のパソコンのようなものがアメリカから輸入されていたが、値段は一桁違っていたはず。「はず」というのはとても手が出ないものだったので、記憶から消えている。しかも日本は湿度が高いのでしばしば故障すると聞いた。真偽のほどは近くにそんなものを持っている知り合いがいなかったのでわからない。

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2006年12月 4日 23:32に投稿されたエントリーのページです。

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