日本語の数詞
さて、日本語の数詞には「やまとことば」のものと中国語から輸入されたものとがある。
既に書いたように、「やまとことば」のものは今ではせいぜいが「とお」までで、それを超えるものは「はつか」などにその痕跡を残すだけとなっている。
じつはこの「やまとことば」の数詞には面白い特徴がある。
ひと-ふた hito - huta
み-む mi - mu
よ-や yo - ya
いつ-とお itu - too
2倍になるところで同じ子音が現れるのである。
なお、似たような状況の朝鮮(韓国)語では固有の数詞はもっと使われている。99まではしっかり使われていて、使い分けがある。時刻をいうとき、時の方では固有の数詞を用い、分の方では中国語から輸入された数詞を用いるという具合に。
傾向としては固有の数詞は個数を表し、中国語から輸入された数詞は順序を表す。これは日本語にも似た傾向がある。「ひとつき」といえば、1ヶ月、「いちがつ」といえば、年の最初の月。